私の所属する団体、新潟県鍼灸師会では一昨年に起こった中越大震災の被災者に対するボランティア活動として、一月に2回無料鍼灸治療を行っています。 対象は仮設住宅の入居者です。

 昨日の日曜日、私もこの活動に参加してきました。 個人としては、昨年一年間当院の患者さんを対象に無料治療を行いましたが、会の活動として参加したのは昨日が始めてでした。  昨日の会場はJR長岡駅から車で3分程の所にあり、仮設入居者のための集会所的な建物で行いました。 プレハブ造りなので、この時期は凌ぎやすいけど冬場は辛かっただろうと想像できます。
  
 地震直後、我家は3日間の停電と8日間の断水を経験しましたが、建物被害は殆どありませんでした。 それに比べ仮設入居者は何十倍・何百倍、比較できないほどの苦労・苦難を今も受け、耐えているかと思うと、生活面や心理的な事柄は聞くことが出来ず、身体的苦痛のみを聞くだけに止めました。

 私の診た方の中に五十肩の女性がいたのですが、「肩を挙げることも後ろに回すことも出来なかったのが、鍼灸を続けていたら大分動かせるようになった。」とおっしゃっていました。 この言葉を聞いて、鍼灸ボランティアの意義を感じ、今日参加して良かったとゆう気持ちになりました。