失われた町 価格:750円(税込、送料別) |
30年周期で起こる町に住む住民の消滅。 それはどの町に起こるか間近にならなければ分らず、その町の住民は「町の意志」で消滅することを受け入れている。
消滅時に町の外にいた住人は、それまでの記憶を失われ、故意に避難させれば「町の汚染」が広がり消滅地域が広がってしまう。
家族、友人、恋人、大切な人を失っても残された人たちは悲しむこともできない。 町が悲しみを察知してその範囲を広げるから。
それでも残された人たちは消滅を防ぐ手段を見つけ、次の消滅を防ぐという希望も持って生きてゆく。
三崎亜記の小説は「となり町戦争」以来2作目です。 本作は人間の心理、特に表情に表れない隠れた心理が描写されてることが多く、SFでありながらヒューマン・ドラマでもある面白い作品です。
そして登場する人物が、お互いは知らないけど何らかの形で繋がっている、よく練られた作品でした。
コメント
コメント一覧 (2)
結構図書館に行くと沢山あるんですよ(^^)
なので読みたいのですが・・・毎日読んでいる割には本って沢山あるのですね(^^)
三崎さんの本は3冊しか知りませんが、そんなに沢山出ているんですか。
また探して読んでみようかな。