日本推理作家協会賞を受賞した宮部みゆきの傑作です。 この人の本はどれを読んでもディテールがしっかりしているので、完全に作品の世界に入り込んでしまいます。
 ある雑誌記者が偶然に、他人に心が読める超能力少年と出会うところからストーリーは始まります。

 タイトルの”龍”は人の中に潜在する底知れぬ力を秘めた一頭の眠れる龍を意味しています。 後世に残るような作品を作り出す芸術家、音楽家、大記録を作るスポーツ選手などは、この”龍”が目覚めている人なのかも知れませんね。 私の場合完全に熟睡していると思いますが・・・