様々な病気の直接的、間接的要因となる高血圧。 皆さん自分の血圧をご存知ですか?
時々患者さんから「家で測ると血圧高くないのに先生のとこだと高くなります」と言われることがあります。 これが白衣高血圧です。
”血圧の値はどうだろう? 検査の結果は大丈夫かな?”など心配する事で血圧が高くなります。 病院でこんな経験をした方もいるんじゃないでしょうか。
そして厄介なのが仮面高血圧、先ほどと逆で病院では正常値なのに家で測ってみると数値が高いという場合です。
仮面高血圧には”朝型”と”ストレス型”の二つがあります。
朝型は起床して行動を始めてから高くなる場合、ストレス型は職場などストレスがかかった時に高くなる場合をいいます。 いずれも病院の診察室では正常値に戻っていて発見できない事があります。
大事なのは家庭で決まった時間に血圧を測る習慣をつけることです。
理想的なのは朝、起床後に排尿を済まし食事の前という条件下ですが、朝は忙しくて無理という方は夜でもいいです。
夜測る場合は、飲酒・食事前、入浴前にしてください。 入浴後は血圧が下がり食後は血圧が上がりますので正確な値が出ません。
高血圧の目安は最高血圧135mmhg、最低血圧85mmhg以上です。
毎日の測定値がこの値を越えるようでしたら記録した物を病院へ持っていくといいでしょう。
血圧はいろいろな条件下で変動しますので一喜一憂する必要はありませんが、自分の平均的な血圧を知る事で病気の予防や早期発見ができます。
ちなみに境界域の高血圧で薬は飲みたくないという方は、鍼灸も降圧作用がありますのでお試しください。