この作家も初めて読みました。
ブスを超えた醜い顔の少女、学生時代に友達はできず、好きな男の子からも相手にされない。 彼女は好きな男の子が失明すれば美少女を好きにならずに自分に振り向いてくれると思い込み彼の飲み物にメチルアルコールを入れる。 彼は失明はしなかったがそれ以後彼女はモンスターと呼ばれるようになる。 そして高校卒業と同時に親から勘当されて親戚の養子となり苗字とともに名前も変えてしまう。
東京の短大を出た彼女は醜いがゆえに就職試験も面接で全て落とされ、かろうじて小さな製本工場に勤めることができたが、そこでも従業員から敬遠されてしまう。
恋愛、結婚、人生の楽しみを何一つ知らずに死んでいくんだと絶望したある日、雑誌で美容整形の広告を見る。
最初はお金のかからない目の整形。 今までの自分とのあまりの違いに驚き感激し整形を繰り返す。 工場の収入だけでは費用が足りず、夜は風俗の仕事を始める。 稼いだ金はすべて整形に費やし、数年かけて完璧な美しい顔を手に入れた彼女は、初恋の相手が忘れられずに顔も名前も変えて地元へ戻りフレンチレストランを始める。 レストラン開店から半年が経ちついにその日がやってきた。 初恋の彼、メチルアルコールを飲ませようとした彼がレストランに来た。 二人は付き合うようになり、彼女は既婚者の彼を落とし妻との離縁を迫るが・・・
こんなストーリーです。
女の執念が強烈に描かれた作品です。 地元に戻ってきた女が、かつて自分を馬鹿にしたり蔑んだりした人たちに復讐する場面があるのですが、よくやったと思う反面ゾクッとする怖さも感じます。 こんな女には関わりたくないものです(笑)