ショッキングなニュースでした。
加藤和彦→自殺。 僕にはいまだにこの二つの言葉が結びつきません。
小学生の頃聴いた「帰って来たヨッパライ」、とても衝撃的でした。 歌詞とか声とか、僕らの間ではメチャメチャうけてました。
フォーク・クルセイダーズは加藤和彦が大学生のときに作ったアマチュア・グループ。 当初自費出版で作られた「帰って来たヨッパライ」は、テープの回転を早回しして録音した当時としては画期的な手法でした。
「悲しくてやりきれない」は当時発売中止になった「イムジン河」のコード進行を逆にして作ったと言われています。 ボブ・ディランに影響を受けて音楽を始めた加藤和彦らしい反骨精神が垣間見えます。
といっても僕がミュージシャン加藤和彦を意識したのはサディスティック・ミカ・バンドからです。 ファースト・アルバムは日本では全く売れませんでしたが、ロンドンで評判となり逆輸入という形で日本でも評価されたそうです。
なんといっても傑作は「黒船」ですね。 このアルバムはビートルズやピンク・フロイを手がけたことのあるクリス・トーマスがプロデュースしています。
「タイムマシンにおねがい」を聞いた時には”日本にもこんなすごいバンドがいるんだな”と感動したものです。
ミカ・バンドは72年に結成・75年に解散しますが、89年に桐島かれん、06年に木村カエラをヴォーカルに迎えて2度再結成をしています。
加藤和彦の冥福を祈りミカ・バンドの3人のヴォーカルをアップしました。
「タイムマシンにおねがい」 vo.福井(当時は加藤)ミカ
「Boys and girls」 vo.桐島かれん
「Big Bang Bang」 vo.木村カエラ