*1型糖尿病で闘病を続ける香奈子と、彼女を支える健児。 二人の約4年間の交際を描いた小説です。
ストーリーは香奈子の弟から彼女の死を知らせるメールが健児に届くところから始まっていて、健児の回想で二人の出会いや交際の様子が綴られていくという内容です。
「心はあなたのもとに」は香奈子が健児に宛てたメールの末尾につけていた言葉です。
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村上龍の小説はいつもディテールがしっかりしているので、本当に知人が亡くなってしまったかのような喪失感を読後に感じました。
*1型糖尿病 ⇒ 一般的に生活習慣から起こるものは2型糖尿病で、1型は何らかの原因で(自己免疫の異常が要因と言われているがはっきりとしたメカニズムは不明)、膵臓でインスリンが作られなくなってしまう。
発症は小児期に多い。 初期の自覚症状は喉の渇き、多飲・多尿、体重の減少などだが、進行すると神経障害、網膜症、腎症などの慢性合併症を起こす。
急性合併症では糖尿病性昏睡を起し、手当が遅れると死亡することもある。 (Wikipediaより)